リンガル矯正とは?特徹やメリット・デメリットを解説
矯正歯科
目立ちにくい矯正方法として注目されているのがリンガル矯正。歯の裏側に装置をつけることにより、外から見えにくい方法となっています。
リンガル矯正を検討するにあたって大切なのは、メリットデメリットや治療期間、費用相場などの詳しい情報を知ることです。しっかりと情報を把握することにより、自分に合う矯正方法かどうか考えることができます。
この記事では、リンガル矯正の特徴を詳しく解説。矯正治療を検討する方が安心して計画を立てられる情報をお届けします。
目次
リンガル矯正とは?

リンガル矯正とは、矯正装置を歯の裏側に装着する方法です。ワイヤーやブラケットが歯の内側にあるため、矯正器具がほとんど見えない状態を作れます。
歯並びや出っ歯などの問題を歯の裏側から効果的に整えることが可能。ただし、治療にはより高度な技術と時間が必要とされます。
また、外から見えにくいことから、見た目を気にする方や営業職、接客業などの方に特に選ばれる矯正方法です。
リンガル矯正の治療期間
リンガル矯正の治療期間は、3年から4年程度が目安です。装置が裏側にあるため調整の難易度が高く、表側矯正に比べて時間が長くなる傾向があります。
また、症例や患者さんの協力度によっても治療期間は大きく左右されます。例えば、装置のメンテナンスを怠ったり、装着時間を守らなかったりする場合、治療期間が延びるかもしれません。
部分矯正の場合は治療範囲が狭く、6ヶ月から1年半ほどで済むこともあります。クリニックと相談しながら自分に合った最適なプランを見つけることが大切です。
リンガル矯正の治療費用の目安
リンガル矯正の費用は治療範囲によって変わり、以下の金額が目安です。
- 全顎治療:120~150万円
- ハーフリンガル:90~120万円
- 部分矯正:40~80万円
リンガル矯正は一人ひとりに合わせた装置を使うことが多く、費用がかかる傾向にあります。また、施術に高い技術が求められる点も、費用に影響しがちです。
リンガル矯正は表側矯正やマウスピース矯正と比べて高いケースが多いため、具体的な費用や支払い方法を歯科医院で確認しておきましょう。
なお、費用面で負担を感じている場合、支払い方法を工夫するのも一つです。分割払いやデンタルローン、医療費控除の制度活用などがあります。
リンガル矯正のメリット

リンガル矯正は目立ちにくいだけではなく、虫歯リスクを抑えやすいなどのメリットがあります。どのようなメリットがあるか確認しておきましょう。
見た目に影響しにくい
リンガル矯正は矯正装置が歯の裏側にあり、見た目に影響しにくいメリットがあります。通常の会話や笑顔の際にはほとんど見えません。
リンガル矯正はこの特徴から、営業職や接客業など人前に立つ機会が多い方に選ばれています。「見た目に気を使わずに治療ができる」という点は大きなメリットでしょう。
また、学生などもSNSや写真撮影、イベント時の見た目へ配慮できるため、日常生活に安心感をもたらします。装置が気になって言葉に詰まったり、笑顔が作りづらくなったりする心配がないのはポイントでしょう。
表側矯正より虫歯リスクを抑えやすい
リンガル矯正は表側矯正に比べると、虫歯リスクを抑えやすい傾向があります。表側矯正に比べて、プラーク(歯垢)が蓄積しにくい傾向にあるためです。
ただし、歯磨きは通常よりしにくいため、専門的な清掃と自身でのケアは重要です。適切なケアを行えば、口腔内の衛生を保つことが可能です。
出っ歯の症例にも適応しやすい
出っ歯治療の場面で、リンガル矯正は効率が良いとされています。裏側から矯正力をかけるため、前歯を効果的に引っ込めることが可能です。
リンガル矯正の場合、口元の印象が整いやすいとされています。矯正の効果だけでなく見た目の満足感も高まるでしょう。
リンガル矯正のデメリット

リンガル矯正を検討するにあたり、デメリットも把握しておきましょう。次のようなデメリットが考えられるので、チェックしておいてください。
慣れるまで違和感がある
装置が歯の裏側にあるため、慣れるまで違和感があるのがデメリットです。舌がブラケットやワイヤーに触れたり、口内炎などの痛みが発生したりします。
特に、初めて装着してからの数週間は舌先への刺激が強く、会話や食事時の違和感に悩まされがちです。ほかの矯正方法と比べると慣れは必要でしょう。
ただし、基本的には慣れることで、症状は徐々に収まっていきます。もし辛さが強い時は無理せず歯科医に相談しましょう。
矯正用ワックスによるカバーや、ソフトな装置選択で負担軽減が図れるケースもあります。歯科医院での相談がポイントです。
歯磨きなどの手入れが難しい
歯の裏側はブラッシングが難しく、手入れが大変な箇所です。その場所に矯正装置が複雑に取り付くため、手入れはさらに難しくなります。
装置の周囲にはプラークが溜まりやすく、ケアをしなければ虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。矯正中のケアは特別な歯ブラシを使ってしっかり磨く必要があるため、根気が必要です。
歯磨きがおろそかになると、矯正効果にも影響が出る点は念頭に置きましょう。
滑舌が悪くなりやすい
矯正中は舌が動く範囲が狭まり、滑舌に影響がでます。特に、「さ行」「た行」「ら行」などの発音がしづらくなりがちです。
矯正初期は滑舌が気になるものの、1ヶ月ほどすると話し方に慣れるでしょう。滑舌改善に有効なトレーニングも活用すると、違和感を減らしやすくなります。
リンガル矯正に向いている人・向いていない人の特徴

リンガル矯正は誰にでも良いわけではなく、ライフスタイルや性格、症例により向き不向きがあります。自分に向いているかどうかをチェックしておきましょう。
向いている人の特徴
リンガル矯正は仕事や日常生活で矯正装置を見せたくない方におすすめです。営業や接客など人と会う職業では需要が高く、矯正中も自信を持って話せるメリットがあります。
また、出っ歯治療にもよく使用される治療方法です。細かいケアを欠かさずできる方や装置の管理としっかり向き合える方も向いています。
向いていない人の特徴
リンガル矯正が向いていない人の特徴は以下の通りです。
- 舌の違和感や滑舌の悪化が気になる
- 歯の状態がよくない
- 重度の歯周病を抱えている
- 定期的なクリーニングや通院が難しい
- 治療を早く終えたい
舌の違和感や滑舌の悪化を強く気にする方には、向かない傾向があります。ほかの矯正方法と比べると、違和感は起きやすいためです。
また、セルフケアに自信がなく、定期的なクリーニングや通院ができない方も難しいでしょう。自己管理を行い、口内ケアができるかどうかも大切なポイントです。
リンガル矯正が合うか判断するためのポイント
リンガル矯正が合うか判断する際に、大切なのがライフスタイルに合うかどうかです。矯正で起こる変化が、生活に影響ないかを考えます。
例えば、見た目の部分を重視する方は、装置の見えにくいリンガル矯正が向いています。ただし、コールセンターや俳優のように話すことが大事になる仕事の場合、発音に影響が出るため向かない可能性があります。
また、重度の症例の場合は適応できないかもしれません。専門の歯科医と相談し、実施できるか検討する必要があります。複数の治療法を十分に比較検討し、自分にとって最良の選択を目指しましょう。
リンガル矯正とマウスピース矯正の違い

リンガル矯正と比較されやすい矯正方法に、マウスピース矯正があります。どちらも目立ちにくい矯正方法のため、見た目を気にする方に人気です。
それぞれの特徴を以下にまとめました。
| 比較項目 | リンガル矯正(裏側矯正) | マウスピース矯正 |
| 見た目 | 外からはほぼ見えない | 透明で目立ちにくい |
| 装置 | 歯の裏にワイヤー装置を固定 | 取り外し式マウスピース |
| 取り外し | できない | できる |
| 痛みや違和感 | 装置が舌に当たりやすい | 少ない |
| 対応範囲 | 幅広い | 軽度~中度の症状 |
| 費用相場 | 120~150万程度 | 60~120万程度 |
マウスピース矯正は、マウスピースをつけることで矯正を行う方法です。ワイヤー装置を固定するリンガル矯正とは異なり、付け外しができます。
付け外しができる手軽さはありますが、適切に装置をつけないと矯正効果は発揮しません。「マウスピースをつけ忘れた」「面倒だからつけない」などのケースは、うまく矯正が進まなくなってしまいます。
費用面に関しては、マウスピース矯正の方がやや安い傾向にあります。しかし、症例によっては対応できない場合もあり、重度の矯正にはリンガル矯正が向いています。
リンガル矯正とマウスピース矯正にはそれぞれメリットデメリットがあるので、特徴を知ったうえで検討しましょう。
まとめ:リンガル矯正の特徴を知って検討してみよう

リンガル矯正は見た目に配慮しつつ、効果的な矯正を期待できる方法です。見た目を気にして矯正を進められなかった方に向いているでしょう。
ただし、費用が高くなりやすかったり、治療期間が長くなりやすかったりとデメリットもあります。慣れるまで違和感が気になることもあるでしょう。
まずは複数ある矯正方法を比較し、自分に合う方法を見つけ出すことが大切です。ライフスタイルや費用、期間など様々な内容について歯科医院で相談しましょう。
歯科医院によっては、無料カウンセリングを実施している場合もあります。まずは相談を行い、納得のいく治療計画を立てましょう。
クリア歯科でも無料のカウンセリングを実施しているので、矯正をどのように進めていくか悩んでいる方は、ぜひご相談ください。
1987年 九州大学第1補綴学教室文部教官助手
1989年 西原デンタルクリニック勤務
1992年 福岡県福津市(旧宗像郡)にて開業
2005年 久留米大学医学部にて学位取得(医学博士号)
2007年 九州大学歯学部臨床教授
2011年 鹿児島大学歯学部非常勤講師
日本歯周病学会 指導医・専門医
日本顎咬合学会 指導医
近未来オステオインプラント学会 指導医
日本審美歯科協会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本補綴歯科学会 会員
米国歯周病学会(AAP)会員
米国インプラント学会(AO)会員
京セラメディカルインストラクター
Japan United Colleagues(JUC) 名誉会長 OJ相談役


