• メールでお問い合わせ
  • LINEでお問い合わせ

歯科コラム

インプラントが動く感じがする原因は?違和感を見逃さないためのポイントや対処法を解説

インプラント
クリア歯科

インプラント治療後に『動く感じ』や『ぐらつき』を感じたら不安になりますよね。インプラントは通常、顎の骨としっかり固定されて動くことはありません。

しかし、微妙な違和感や少しの動きがあらわれた場合はトラブルのサインかも。

この記事では、インプラントが動く原因や適切な対処法についてわかりやすく解説します。治療中の口内トラブルを防ぐためにも、ぜひご覧ください。

 インプラントが動く感じがする原因は?

インプラントが動く感じがする原因は?

インプラントが動くと感じる時は、以下のような状態かも知れません。

  • 装置(アバットメント)が緩んでいる
  • 歯ぎしりなどの噛み癖がある
  • インプラント周囲炎が起きている
  • 手術直後でまだ結合していない

インプラントが動いてしまう原因を知り、早めの対処を行いましょう。

装置(アバットメント)が緩んでいる

インプラントが動く原因の一つが、アバットメントと呼ばれる部本が緩んでいることです。アバットメントはインプラントの人工歯と本体をつないでおり、この装置が緩むとぐらつきや不安定感を生み出します。

アバットメントが緩んでしまうのは、噛む力が直接インプラントにかかるから。強いかみ合わせや歯ぎしりがあると、時間とともに締め付けが緩みやすくなるのです。

さらに、長期間の使用や食いしばりの習慣も悪影響です。揺れを感じたら歯科医院に相談し、ネジの締め直しや新パーツへの交換で安定性を取り戻すことが大切です。

歯ぎしりなどの噛み癖がある

歯ぎしりや食いしばりは、インプラント治療後の大きな負担となります。インプラントは骨と直接結合しており、噛む力がクッションなしでダイレクトに伝わるからです。

力が絶え間なく加わることで、インプラント体の微細な損傷にもつながりかねません。ナイトガード装着による負担軽減や、噛み合わせのバランス調整を行うことが不可欠です。

歯ぎしりや噛み癖がある場合は、まず歯科で相談しましょう。マウスピースの使用で歯やインプラントへの負担を軽減できます。日中の噛みしめにも意識を向けることが大切です。

インプラント周囲炎が起きている

インプラント周囲炎とは、周囲の歯肉や骨が細菌による炎症を起こしている状態です。そのまま放っておくとインプラントを支える力が弱くなり動き出します。

インプラントは痛みや神経感覚が少ないため、症状をほとんど感じないまま進行することも。気づいた頃にはかなり進んでしまうケースが少なくありません。

早期に発見できれば、専門的なクリーニングや投薬処置で炎症を抑え再発防止へとつなげられます。わずかな違和感でも歯科医院でのチェックが重要です。

手術直後でまだ結合していない

インプラントの埋入から骨との結合までには、3〜6ヶ月かかります。その期間はインプラント体が完全に固定されるまでの過渡期であり、わずかに動きを感じることがあるでしょう。

骨の質や量、治療を受けた箇所の状況によっては、予想以上に結合に時間がかかったり、結合不全を起こす場合もあります。そのため、変化を慎重に見守ることが必要です。

手術後の動きは一時的なものなので、定期的な受診とレントゲン検査で経過を確認しましょう。動きが強い場合は担当医に相談し、必要な対応を受けてください。

 インプラントが少し動く時の対処法

インプラントが少し動く時の対処法

インプラントが少し動くと感じたら、まずは焦らず落ち着いて状態を正しく把握することが大切です。多くの原因は治療によって改善可能なので安心してください。

装置(アバットメント)が緩んでいる場合

アバットメントの緩みが原因であれば、歯科医院での調整やネジの締め直しで問題は解決します。放置すると状態は悪化するので、早い段階で診てもらうのが望ましいでしょう。

インプラントが動く場合、被せ物やパーツの微妙なズレのケースが大半を占めます。歯科医でしっかり固定し直してくれるため、定期メンテナンス時には細かな変化も逃さないようにしましょう。

歯ぎしりなどの噛み癖がある場合

食いしばりや歯ぎしりは再発防止の大敵です。インプラントの部品が緩むだけでなく、人工歯根が折れたり破損したりするリスクも高まってしまいます。

このような場合には、マウスピース型のナイトガードを使った予防が主流です。ナイトガードを装着することで力の分散を実現します。

また、日常生活で無意識の食いしばりを減らす意識改革も効果的です。定期検診で歯科医師に噛み合わせを検査してもらうことも続けましょう。

インプラントが定着していない場合

インプラントの定着が不完全な場合は、動きが今後も続くことが考えられます。この場合、骨量の増強や再手術の提案がされることもあるでしょう。

初期対応を誤らないことが重要なので、違和感を感じた時点で相談しましょう。インプラントが少し動くという状態を無視してはいけません。

インプラント周囲炎が起きている場合

インプラント周囲炎の場合は、まず炎症の度合いを歯科医が評価します。軽度なら専用器具でのクリーニングや歯石除去、除菌薬の局所投与などで炎症を抑えられるでしょう。

一方で、重症化している場合は骨の再生治療や移植も選択肢になります。治療後も定期的なメンテナンスが欠かせず、炎症の再発を防ぐ継続的な管理が必要です。インプラント周囲炎は進行が早い病気のため、早期発見が何より重要といえます。

手術直後でまだ結合していない場合

手術後すぐでインプラントが不安定なのは、ある程度仕方のないことです。無理な負荷をかけずに待つことが大切で、治癒段階に応じた経過観察が行われます。

例えば、傷口の感染を防ぐための適切な口腔ケアを行いましょう。ケアを行いながら、定期的にレントゲンで骨との結合状態を確認します。

経過が順調であれば3~6ヶ月以内にはしっかり固定されますが、動きが続く場合は再度検討や処置が必要となることもあります。この時期の無理な行動は逆効果なので、自然な治癒を待つ忍耐も必要です。

 インプラントが動くときにやってはいけないこと

インプラントが動くときにやってはいけないこと

違和感がある場合に、無理に動かしたり放置したりしてはいけません。治療の妨げになることも多いので、やってはいけないことを確認しておきましょう。

インプラントを触る

ぐらつきが気になって触ってしまいがちですが、やめたほうが良いでしょう。頻繁に触ると細菌が入り込みやすくなり、炎症を広げてしまう恐れがあります。

インプラントを刺激してダメージを与えていますので、触らないように注意してください。無理な力で揺らすことも避けるべきです。

強く噛んだり、固いものを食べる

ぐらつきを感じた時に、硬い食べ物を噛むのは控えましょう。例えば、以下のような食べ物は避けたほうが安心です。

  • フランスパン
  • ナッツ
  • 氷 など

過剰な力がインプラントにかかりすぎてしまい、部品の緩みや破損が進んでしまいます。痛みがなくても故障の進行を招くリスクが増えるため、柔らかい食事を心がけてください。

インプラントが動くときは、豆腐や卵、うどんなど、やわらかい食品がおすすめです。噛む負担を減らし、回復を助けます。

治療せずに放置する

「痛みがないから大丈夫」と放置すると、インプラント周囲炎のような目には見えにくい問題が進行している可能性があります。状態が悪化した場合、インプラントの物理的な固定が失われ、失敗するかもしれません。

自己判断や市販の接着剤での対応は悪化につながるため避けましょう。和感があればすぐに専門医に相談し、適切な治療を受けることが最善です。

まとめ:インプラントが動く症状を見逃さず適切に対応するために

まとめインプラントが動く症状を見逃さず適切に対応するために

インプラントが少し動く、ぐらつくといった違和感は軽視してはいけません。注意深く見守り、必要な場合は対処すべきサインです。

インプラントが動いてしまう原因は、以下のような可能性があります。

  • 装置のゆるみ
  • 骨とインプラントの結合不良
  • 歯ぎしりや食いしばりによる過剰な負荷
  • インプラント周囲炎

これらは早めに発見し対処を行うことで、大きなトラブルを防ぐことができます。

大切なのは自己判断せず、違和感があれば歯科医院を速やかに受診することです。定期検診を欠かさず、日常のセルフケアにも努めることも必要でしょう。

安心して日々を過ごし、快適な食生活を守るためにも専門家への相談が大切です。クリア歯科でも相談を受けているので、ぜひお問い合わせください。

この記事の監修者
水上歯科クリニック
院長 水上哲也
略歴
1985年 九州大学歯学部卒業
1987年 九州大学第1補綴学教室文部教官助手
1989年 西原デンタルクリニック勤務
1992年 福岡県福津市(旧宗像郡)にて開業
2005年 久留米大学医学部にて学位取得(医学博士号)
2007年 九州大学歯学部臨床教授
2011年 鹿児島大学歯学部非常勤講師
所属学会・認定医
日本臨床歯周病学会 認定医
日本歯周病学会 指導医・専門医
日本顎咬合学会 指導医
近未来オステオインプラント学会 指導医
日本審美歯科協会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本補綴歯科学会 会員
米国歯周病学会(AAP)会員
米国インプラント学会(AO)会員
京セラメディカルインストラクター
Japan United Colleagues(JUC) 名誉会長 OJ相談役

他院で断られた方も、
まずはご相談ください