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歯周病で早産!?妊娠中に注意したいお口のリスク

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出産すると歯がボロボロになる、という話を聞いたことがありませんか?

巷では赤ちゃんに歯からも栄養を送るためにボロボロになってしまう、と言われていますが、実は違います。

妊娠中は唾液の分泌量が減ったり、ホルモンバランスが崩れて口の中の細菌が増えやすくなるので、結果として虫歯や歯周病のリスクが高まって、歯がボロボロになりやすいのです。

その上、妊娠中のお口のリスクは、妊婦本人だけでなく赤ちゃんにも影響を与えることがあります。

 

妊婦の歯周病は早産リスクを高める

予定日は妊娠40週目ですが、妊娠37週から41週までを「正期産」といい、赤ちゃんが生まれてくるベストタイミングです。
これより早い場合は早産、遅いと過期産と呼ばれます。

実は37週未満の早産や、正期産であっても2500g以下の低体重児を出産した人を調べてみたところ、多くの人が歯周病にかかっていたことが研究で明らかになりました。

また、日本臨床歯周病学会の報告によると、歯周病にかかっている人は普通のお産をした人に比べて7倍も早産や低体重児のリスクが高くなるそうです。

これは、一般的に早産や低体重児のリスクになると言われるタバコやアルコール、高齢出産よりもはるかに高い数字です。

歯周病で歯ぐきが炎症を起こすと、子宮を収縮させる作用がある物質が分泌されるため、早産のリスクが高まると言われています。

 

なぜ妊婦は歯周病になりやすいのか?

妊娠中はお口のトラブルが増えやすい時期です。

妊娠することで増える女性ホルモンを利用して増殖する歯周病菌がいるので、妊娠中は歯周病になりやすい上、つわりなどで十分な歯磨きができず、口の中をきれいに保てない状態が続きます。

妊娠すると歯がボロボロになると言われるのはこのためです。

また、つわりの時期は食生活も乱れやすく栄養も不足気味ですから、妊婦さんの歯周病は治りにくくなります。

もともとの歯並びが悪いと衛生状態も悪くなりやすいので、歯並びが悪い方は当然歯周病のリスクは高まります。

 

妊娠中の歯科治療について

歯周病は30代後半を過ぎると症状が重くなる傾向がありますから、歯や歯茎が痛み、出血するようでしたら、まずは歯科に行くことをおすすめします。

妊娠中でも歯科治療は可能ですし、中期以降ならつわりも落ち着くでしょう。

後期に入るとおなかが大きくなってのけぞる体勢が難しくなりますし、人によってはおなかが張りやすく安静を言い渡されることもありますので、歯科治療はそうしたリスクの少ない中期に済ませておきましょう。

しかし、つわりには個人差がありますので、妊娠中に歯科に行くのが難しい場合もあります。

もともと歯並びが悪く、お口の状態が悪くなりそうなら妊娠前の矯正も視野に入れておきましょう。

出産後、赤ちゃんを抱えて定期的に歯科へ通うことは難しくなりますから、お口の不安材料は出産前に解消しておくことが大切です。

歯周病で赤ちゃんを危険にさらさないためにも、妊娠を考えている女性は早いうちから虫歯や歯並びを直しておくようにしましょう。

特に歯並びは矯正に時間がかかりますので、早くに対策を取ることが大切です。

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