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歯科コラム

インプラントと虫歯治療、順番はどっちが先?歯科治療で大切な考え方

インプラント
クリア歯科

インプラント治療を希望する患者様からは、「インプラントと虫歯、どちらから治療を始めるべきか」というお問い合わせがあります。

インプラント治療をスムーズに行うためには、虫歯や歯周病など他の症状を優先的に治療していきます。

今回は虫歯治療とインプラント治療の優先順位について、事前治療が必要な2つの理由と、治療に欠かせない精密検査の重要性をご紹介します。

虫歯や歯茎の炎症を先に治療するケース インプラント治療をスムーズに行うために、「歯茎の炎症治療」や「虫歯など細菌源の治療」を先に始めるケースがあります。

●インプラント治療箇所の炎症を抑える
インプラントを始める代表的な理由として、歯周病などによる歯茎のトラブルが挙げられます。そのためインプラント治療では、はじめに治療箇所の炎症の有無を確かめます。治療箇所の周囲に炎症があった場合、土台となる歯茎が損傷していることになるので、まずはその炎症を抑える治療から始めます。歯肉炎が進んでいる場合、抗生物質などを使って時間をかけて治療することもあるので、この段階で時間がかかる方も多いです。

●インプラントより虫歯治療が先決
虫歯がある場合、治療の妨げになってしまうので虫歯治療を先に行います。インプラントでは歯茎を切開したり、骨に基部を埋め込むために数か月の治癒期間が必要です。インプラントの初期治療では、こうした患部を雑菌から守るために仮歯を埋め込みます。傷口から虫歯菌を始めとした雑菌が侵入すると、傷の治りが遅くなったり、炎症を起こしてしまう場合があります。仮歯をしているとはいえ、傷がふさがるまではあらたな歯周病に感染してしまうリスクがあるため、虫歯の治療はインプラント治療よりも優先して行うのです。

適切なインプラント治療に欠かせない検査 インプラント治療を適切に行うためには、事前にレントゲンやCTを使った骨量・骨密度検査も行います。

顎の骨に基部を直接埋め込むインプラント治療では、骨の状態も重要なポイントです。

患部の型取りや血液検査に加えて、レントゲンなどの精密検査を行い、必要であれば増骨手術も行います。

炎症や虫歯の事前治療に加えて、検査にも時間が必要なので、手間のかかる治療だと思われるかもしれません。

しかしきちんと検査をしておけば、本人に合った義歯を作ることができます。

インプラントは義歯治療の中でも負担が少なく、見た目や噛み合わせが良い治療法です。

こうしたメリットを支えているのは、事前治療や精密検査のおかげだと言えます。

歯科治療の基本は自分の歯を大切にすること

最後にインプラントなどの歯科治療は、元々ある歯を大切にしながら進めていくものだということを覚えておきましょう。

いくらインプラントがメリットの多い治療法だといっても、天然の歯が大切なことに変わりはありません。

歯周炎や虫歯の治療を先に行うのは他の健康な歯を守るためでもあるのです。

虫歯はインプラント治療の妨げになるだけでなく、全身疾患の原因にも繋がることで知られています。

虫歯を放置しておいても良いことはないと断言して良いでしょう。

義歯治療も歯を大切にするために行う治療なので、まずはご自分の天然の歯を守ることを優先して治療に臨んでください。

 

この記事の監修者
水上歯科クリニック
院長 水上哲也
略歴
1985年 九州大学歯学部卒業
1987年 九州大学第1補綴学教室文部教官助手
1989年 西原デンタルクリニック勤務
1992年 福岡県福津市(旧宗像郡)にて開業
2005年 久留米大学医学部にて学位取得(医学博士号)
2007年 九州大学歯学部臨床教授
2011年 鹿児島大学歯学部非常勤講師
所属学会・認定医
日本臨床歯周病学会 認定医
日本歯周病学会 指導医・専門医
日本顎咬合学会 指導医
近未来オステオインプラント学会 指導医
日本審美歯科協会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本補綴歯科学会 会員
米国歯周病学会(AAP)会員
米国インプラント学会(AO)会員
京セラメディカルインストラクター
Japan United Colleagues(JUC) 名誉会長 OJ相談役

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