インプラントの被せ物が割れないようにするには
インプラント
インプラントの本体(人工歯根)自体は基本的には割れることはありません。
しかしインプラントの被せ物(上部構造、クラウン)の部分は使用しているうちに割れたりズレたりすることもあります。
今回は、インプラントの被せ物が割れないようにする方法をご紹介していきます。
歯の噛みあわせを定期的にチェックしてもらう
歯の噛み合わせが悪いとインプラントの被せ物に徐々に負担がかかり、被せ物の破損やズレの原因となることがあります。
歯の噛み合せは「虫歯」や「歯周病」が原因で悪くなっていくケースが多いため、歯磨きを怠らず虫歯や歯周病の発生を防ぐことが一つの対処法となってきます。
また、たとえ虫歯や歯周病が発生しなかったとしても、歯は年月と共に徐々にズレていってしまうもの。
それにより、歯の噛み合わせも変わってきます。
その状態で噛み続けていると被せ物に負担がかかり、破損やズレを引き起こしてしまうのです。
そのため定期的に歯科に通い、歯の変化を診てもらう、インプラントのメンテナンスや微調整を行ってもらう必要があります。
このようなケアをすることで被せ物への負担を減らし、割れにくくすることに繋がります。
インプラントの素材にも気を配る
インプラントの被せ物はセラミック、ハイブリッド、メタルボンド、ゴールドクラウンなどさまざまな素材があり、素材により強度が異なります。
なかでもセラミックやハイブリッドなど比較的強度の弱い素材で作った被せ物の場合、ただでさえ割れやすくなるといえるでしょう。
さらに、「普段から強い力で噛まないように心がける」「あまりに固い食べ物を食べない」といった気配りがひとつの対処法となってきます。
頻繁に被せ物が割れるようであれば、これまでよりも強度の強い素材で作り直すのもひとつの方法です。
信頼できる医師のもとで施術を行う
稀ではありますが、医師のスキル不足で当初のインプラント手術自体が十分に行われておらず、それが原因でインプラントの被せ物がすぐに割れたりズレたりしてしまうケースもあります。
例えば、インプラント手術をしてから数日~数ヶ月程度で被せ物が割れてしまったりした場合はこのケースを疑いましょう。
その際は、一度インプラント手術を受けた歯科に相談してみることをおすすめします。
使っているうちにインプラントの被せ物が割れてしまうことは珍しくありません。
そうならないためにも以上の点をおさえて、丁寧に大切に使っていくようにしてください。
1987年 九州大学第1補綴学教室文部教官助手
1989年 西原デンタルクリニック勤務
1992年 福岡県福津市(旧宗像郡)にて開業
2005年 久留米大学医学部にて学位取得(医学博士号)
2007年 九州大学歯学部臨床教授
2011年 鹿児島大学歯学部非常勤講師
日本歯周病学会 指導医・専門医
日本顎咬合学会 指導医
近未来オステオインプラント学会 指導医
日本審美歯科協会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本補綴歯科学会 会員
米国歯周病学会(AAP)会員
米国インプラント学会(AO)会員
京セラメディカルインストラクター
Japan United Colleagues(JUC) 名誉会長 OJ相談役


