いつの間にかガタガタ!歯並びが悪くなる恐怖の生活習慣とは?
矯正歯科「昔はきれいな歯並びだったのに、いつの間にか出っ歯になった」「最近、すきっ歯が目立つ気がする」。大人になってからも歯並びを気にする人は多いものです。
「自分の歯並びは遺伝だから治らない」と思っている方はいませんか?
実は、歯並びが悪くなるのは後天的な要素のほうが大きいのです。
ここでは、歯並びが悪くなる生活習慣や癖を紹介します。
歯の治療の中断
歯の治療を中断すると、痛みがなくても短期間で歯並びが悪くなることがあります。
最も歯並びを悪くしやすいのは、「歯が抜けたまま」「仮歯が取れたまま」と治療を不完全な状態で放置した場合です。
短期間でも周辺の歯並びに大きな影響を与えてしまいます。
もし治療中の歯がある場合は、痛みがなくても、完治するまで根気よく治療を続けましょう。
歯周病と親知らず
歯周病歯も脅威の一つで、歯を支える骨が歯周病で溶けてしまうと、ぐらつきが大きくなり歯が動きやすくなります。
何かとトラブルを引き起こす親知らずですが、これも原因の一つです。
親知らずが生えるスペースがない場合、奥歯から前歯のほうに向かって、押す力が発生し、前歯の歯並びに影響することがあります。
咬み合わせ
特定の歯が、他の歯と咬み合わせのバランスが取れていなかったりすると、咬むたびに押されたりして、歯並びが悪くなることがあります。
歯ぎしり
睡眠中など歯ぎしりをよくする人は歯並びが悪くなります。
上の前歯が外側に倒れるように拡がることも。
姿勢
「あごを突き出して立つような姿勢」「頬づえをつく癖」「横向きに寝る」といったことは、極力しないように気をつけましょう。
特定の歯に偏った力がかかります。
爪を噛む・舌で歯を押す
どちらもついやってしまう人がいるでしょう。
イライラして爪を噛む人もいますが、爪を噛んでいる時、歯には非常に強い力がかかっています。
しかも特定の歯だけに何度も強い力が加わるのです。
前歯を舌で無意識に押してしまうのもよくありません。
出っ歯の原因になります。
口呼吸
鼻呼吸ではなく、口呼吸が癖になっている人も要注意です。
口で呼吸をするために口は常に開いているため、唇を閉める筋肉もゆるみ、下あごの骨が後方に引っ張られたままになってしまいます。
このことで、前歯を内側に押す力が弱くなり、出っ歯やすきっ歯になってしまいます。
「口をぽかんと開けたままの状態」も口呼吸と同じ悪影響があるので、癖になっている人は意識して口を閉めましょう。
よくかまずに食べる
ファーストフードをはじめ、現代人の食生活は噛む機会が不足しています。
噛む回数が不足すると、あごが退化し、歯の生えるスペースがなくなり、歯並びが乱れてしまうのです。
よくかむことには、「歯やあごの成長を助け、顔のバランスをよくする」「唾液の分泌を促進し虫歯や歯周病を防ぐ」「血流がよくなり、頭の働きがよくなる」「表情筋が刺激され、表情が豊かになる」といった効果があり、良いこと尽くめです。
もともとの形が良くても、生活習慣しだいで歯並びは悪くなります。
しかし、逆に言えば、普段の心がけ次第で歯並びは改善できるものなのです。
まずは歯並びに悪影響を与える生活習慣をやめ、それでも改善が見られないときはお近くの歯医者さんに相談しましょう。