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歯科コラム

マウスピース矯正の治療期間は?来院回数や長引かせない注意点を解説

矯正歯科
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「マウスピース矯正を考えているけど、治療期間はどれくらいかかるの?」「マウスピース矯正の治療期間を事前に知ってから、矯正するのか決めたい」

上記のような疑問やお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

結論からまとめると、マウスピース矯正の治療期間は2ヶ月から3年程度かかります。これほど幅が広い理由は、マウスピース矯正を部分的に行うのか、全体的に行うのかで治療期間が異なるからです。

本記事では、全体矯正の際のマウスピース矯正の治療期間、部分矯正の際のマウスピース矯正の治療期間を解説していきます。その他にもマウスピース矯正の来院回数や長引かせないための注意点も合わせて説明します。

マウスピース矯正を考えている方や、治療期間を知った上でマウスピース矯正するか検討したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

マウスピース矯正の治療期間

本記事の冒頭でも説明したとおり、マウスピース矯正の治療期間は以下の2つの矯正方法によって異なります。

  • 全体矯正をする際のマウスピース矯正の治療期間
  • 部分矯正をする際のマウスピース矯正の治療期間

それぞれ分けて治療期間を解説していくため、ひとつずつ見ていきましょう。

全体矯正をする際のマウスピース矯正の治療期間

全体矯正をする際のマウスピース矯正の治療期間は、およそ2年から2年半が目安です。

従来のワイヤー矯正と比べると限られた症例にしか対応していないこともあり、2年から2年半程度の間で収まることがほとんどです。

また、マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間の比較表をご覧ください。

全体矯正 マウスピース矯正 ワイヤー矯正
治療期間 2年~2年半 1年~3年
装着時間 1日20~22時間 1日中
来院回数(2年半治療) 20回 30回

従来のワイヤー矯正の場合、医師が歯の動き方を見て治療が終了する時期を決めるため、治療期間に幅がありました。一方のマウスピース矯正は、対応できる症例が限られていることもあり、治療期間が短いです。

また、ワイヤー矯正の場合は1ヶ月に1回来院する必要がありましたが、マウスピース矯正の場合は2~3ヶ月に1回の来院で済む特徴があります。歯医者に行って相談することで、治療期間や来院回数が分かるのは、マウスピース矯正のメリットと言えるでしょう。

部分矯正をする際のマウスピース矯正の治療期間

部分矯正をする際のマウスピース矯正の治療期間は、およそ1年未満が目安です。

部分矯正の場合はワイヤー矯正とかかる期間はほとんど変わりませんが、矯正を装着している時間と来院回数に違いが出ます。

全体矯正 マウスピース矯正 ワイヤー矯正
治療期間 1年未満 半年~1年
装着時間 1日20~22時間 1日中
来院回数(2年半治療) 5~8回程度 7~13回程度

マウスピース矯正の場合は、トラブルが発生しない限り、2~3ヶ月に1回通院すれば良いため、来院回数が減ります。一方のワイヤー矯正は、部分矯正の際でも1ヶ月に1回は来院する必要があるため、仕事や学業がある場合は時間の工面が必要です。

また、マウスピース矯正は、初回に治療期間が明確になることもメリットのひとつで、いつまで通い続ければ良いのかわからないという不安を減らせます。歯医者の通う時間を確保するのが難しい方ほど、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方がありがたいでしょう。

ただし、対応できない歯並びだったり、複雑な歯並びの場合はマウスピース矯正自体が選べないこともあります。また、マウスピース矯正だと力がうまくかからない場合などは、ワイヤー矯正よりも時間がかかる可能性も考えられます。

【歯並び別】目安となるマウスピース矯正の治療期間

ここからは、以下の歯並び別に分けて、マウスピース矯正の治療期間を解説していきます。

  • 軽度な前歯のすきっ歯を治す部分矯正
  • 軽度な前歯のガタガタ、出っ歯を治す部分矯正
  • 中程度~重度の歯並びを治す全体矯正

マウスピース矯正にかかる期間は明確な数字ではありませんが、ある程度の矯正期間は出せます。

そのため、ご自身の希望するマウスピース矯正がどれくらいの期間なのか目安を知りたいという方はひとつずつご覧ください。

軽度な前歯のすきっ歯を治す部分矯正

軽度な前歯のすきっ歯を治す部分矯正の場合は、3ヶ月から6ヶ月程度の治療期間で済むケースが多いです。

前歯のみの部分矯正であれば、長期間の治療を必要としないことが多く、比較的短い期間で矯正できます。

ただし、前歯の部分が軽度であっても人によっては長い治療期間になることもあるため、歯医者できちんと相談してください。

軽度な前歯のガタガタ、出っ歯を治す部分矯正

前歯の軽度なガタガタや、前歯の軽度な出っ歯の部分矯正の場合は、6ヶ月から1年程度の治療期間がかかることが多いです。

前歯のすきっ歯と比べるとガタガタ歯や出っ歯は部分矯正であっても、治療期間が長くなりやすい傾向にあります。

ただし、6ヶ月から1年程度というのはあくまでも目安のため、ご自身の歯の状態によっては治療期間が短くなることも長くなることもあると覚えておいてください。

中程度~重度の歯並びを治す全体矯正

中程度や重度の歯並びを治す全体矯正の場合は、2年から2年半程度かかることが多いです。

部分矯正と比べると全体矯正は治療期間が長くなる傾向にあり、短くても2年程度は治療期間がかかる可能性が高いです。

また、以下のいずれかに該当する場合は全体矯正を行います。

  • 受け口
  • 切端咬合
  • 過蓋咬合
  • 交叉咬合
  • 開咬

上記の状態は、部分矯正では歯並びを矯正できないため、全体矯正を行うと覚えておきましょう。

マウスピース矯正の治療期間中の来院回数

マウスピース矯正を行っている場合、治療期間中は2ヶ月から3ヶ月に1回のペースで通院しなければいけません。

ただし、マウスピース矯正を開始したタイミングによって通院する頻度は異なり、初期段階では月に1回は通院が必要になることが多いです。初期段階が終了すると、2~3ヶ月に1回程度のペースになり、保定装置を装着し始めた後は2~6ヶ月に1回はチェックすることになります。

  • 初期段階:1ヶ月に1回
  • 初期段階終了後:2~3ヶ月に1回
  • 保定装置装着時:2~6ヶ月に1回

マウスピース矯正の開始直後は1ヶ月に1回、それ以降は2~3ヶ月に1回程度のペースと覚えておくと忘れにくいでしょう。

マウスピース矯正のマウスピース装着時間

マウスピースで矯正を行う場合、1日に20時間から22時間程度はマウスピースを装着しなければいけません。

マウスピース矯正は、マウスピースを自由に着脱できる点が魅力だと考えられていますが、20時間以上装着しなければいけないと考えると、食事中以外はほとんど装着していないと難しいでしょう。

また、マウスピース矯正は、1日に20時間以上装着することを想定しているため、装着時間を守らない場合は矯正が進まないことも考えられます。

そのため、マウスピース矯正を検討している方は、マウスピースを装着している時間は長いと頭に入れておきましょう。

マウスピース矯正の治療期間を長引かせないための注意点

マウスピース矯正は、以下の注意点を把握しておかないと治療期間が伸びてしまうことがあります。

  • 決められたマウスピースの装着時間を守らないと治療期間が伸びる
  • マウスピースごとの装着期間を守る

速やかにマウスピース矯正をするためにも、注意点をひとつずつ見ていきましょう。

決められたマウスピースの装着時間を守らないと治療期間が伸びる

マウスピースは医師から指示される装着時間を守らない場合、治療期間が伸びてしまいます。基本的には20時間から22時間程度の着用が必要となっており、食事の際に外して装着し忘れないように注意しなければいけません。

また20時間や22時間程度の着用が必要な場合、睡眠時にマウスピースを外してしまうと装着時間が足らなくなってしまう点も注意が必要です。マウスピース矯正は、マウスピースを取り外せるメリットがある一方で、装着時間を自分で管理する必要があります。

そのため、医師から指示された装着時間は必ず守ると自分で自分を律する必要があると覚えておきましょう。

マウスピースごとの装着期間を守る

マウスピース矯正は矯正が進むにつれて、新しいマウスピースに付け替えていくことで、徐々に歯を矯正していく仕組みです。

そのため、一定期間が過ぎた後は、今まで使っていたマウスピースから新しいマウスピースに変更しなければいけません。

また新しいマウスピースに変更するのは、医師の指示どおりに進める必要があるため、自分で勝手に次のマウスピースに変更するのも良くないです。

決められた装着期間は同じマウスピースを装着し続ける必要があると、覚えておくと良いでしょう。

マウスピース矯正は2ヶ月から2年半程度の治療期間!

本記事ではマウスピース矯正の治療にかかる期間や治療期間を長引かせないポイントなどを解説してきました。

マウスピース矯正の治療期間は全体矯正なのか、部分矯正なのかで大きく変わるため、以下を参考に覚えておきましょう。

  • 軽度な前歯のすきっ歯を治す部分矯正:3ヶ月から6ヶ月程度
  • 軽度な前歯のガタガタ、出っ歯を治す部分矯正:6ヶ月から1年程度
  • 中程度~重度の歯並びを治す全体矯正:2年から2年半程度

マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正と比べて、事前に治療期間を医師から伝えてもらえることも大きなメリットです。

ご自身の治療期間が知りたいという場合は、一度歯科医院などでカウンセリングを受けて、治療期間や治療費用について相談してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者
水上歯科クリニック
院長 水上哲也
略歴
1985年 九州大学歯学部卒業
1987年 九州大学第1補綴学教室文部教官助手
1989年 西原デンタルクリニック勤務
1992年 福岡県福津市(旧宗像郡)にて開業
2005年 久留米大学医学部にて学位取得(医学博士号)
2007年 九州大学歯学部臨床教授
2011年 鹿児島大学歯学部非常勤講師
所属学会・認定医
日本臨床歯周病学会 認定医
日本歯周病学会 指導医・専門医
日本顎咬合学会 指導医
近未来オステオインプラント学会 指導医
日本審美歯科協会 会員
日本口腔インプラント学会 会員
日本補綴歯科学会 会員
米国歯周病学会(AAP)会員
米国インプラント学会(AO)会員
京セラメディカルインストラクター
Japan United Colleagues(JUC) 名誉会長 OJ相談役

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