歯の生えかわり時期のケアと正しい対処法

2023.03.29 矯正歯科

乳歯から永久歯への生えかわりは早い子で、小学校入学前の6歳くらいから始まります。

乳歯は生後3ヶ月くらいから生え始めますが、実は最も早く生えかわる前歯や第一大臼歯などは、まだお母さんのお腹にいる妊娠中に歯胚（歯の素）が作られ始めています。

歯胚は時間をかけて成長し、準備ができると乳歯の根を溶かす細胞が現れ、乳の根が溶けることで、グラグラになった乳歯が抜け落ち、永久歯に生えかわるのです。

生えかわり時期は口内を見てあげましょう！

生えかわりの時期に差しかかると、歯がグラグラしてむずがゆかったり痛かったりして子供は不安になります。

大人の歯が生まれてくることを優しく説明して安心させてあげたいですね。

通常は乳歯がグラついてきて生えかわりが分かりますが、場合によっては乳歯の下ではなく違う場所に生えてしまうこともあります。

その場合乳歯の根がそのまま残ってしまうこともあるため、歯科医院で相談をしたほうが良いでしょう。

生えかわりはだいたい左右のタイミングが同じ時期になるため、片方だけ生えかわりの兆候がない場合なども注意が必要です。

日頃から子供の口腔内をチェックすることで早めに対処することができます。

今ではあまり行われていないですが、昔はぐらついた歯に糸を巻きついて引っ張って乳歯を抜いていたこともありました。

生えかわりの時期の乳歯は日常生活の中で自然に摂れることもありますが、奥歯は根が大きいため無理やりにとろうとすると痛みが大きくなったり傷が深くなって出血がひどくなったりすることがあります。

とくに奥歯は歯科医院で抜くようにしたほうが安心です。

また、グラグラしはじめてから2週間ほどたっても抜けないような場合は例え前歯であっても歯科医院で診てもらいましょう。

生えかわったばかりの永久歯は、まだエナメルが固くなっておらず、虫歯になりやすい状態です。

また一時的に歯がガタガタになるため歯磨きが難しくなります。

生えかわり時期は特に親が仕上げ磨きをする、フッ素を含む歯磨き剤でケアをしてあげるなど、子供の歯磨きに気を使ってあげましょう。

歯並びについてですが、永久歯が生えてきているにも関わらず乳歯を放っておいたりすると後々の歯並びに影響を及ぼす可能性があります。

そのほかにも受け口など、子供の歯並びについて心配なことがある場合には早めに歯科医院に相談します。

歯が生え切る前に矯正などで治療を始めれば、比較的簡単に矯正できることもあります。

歯が抜けると口の中に血の味がしたり、むずがゆかったりと、子供にもストレスがかかります。

また生えかわりによって高まる虫歯リスクもありますので、この時期は子供と一緒に歯磨きをする、仕上げ磨きをしてあげるなど、適切なフォローが大切です。